第9章 合コン編(原作沿い)
「え?ゴンゴン?」
「ゴンゴンじゃなくて『合こん』らしいぞ」
俺が首をかしげると、若も首を傾げた。
「へぇ、銀時がねぇ。」
若の話によると、
銀時が『ごうこん』というものを開くらしい。
銀時だけじゃなく、新八や神楽、妙さんも
来るという。
「で、その『ごうこん』って何なの?」
「それが…僕にもよく分からないんだ。
男と女の合戦らしいぞ。
澪なら知っているかもと思っていたのだが…」
『ごうこん』と言う名の合戦か…。
聞いたことないな。
「うーーん…全然知らないや。
それにしても、合戦だなんて大丈夫?
また皿割合戦でもするんじゃ…」
だいぶ前の、柳生家での乱闘を思い出す。
柳生家のあちらこちらが血まみれになり
大惨事となったのを覚えている。
「確かに…皿割合戦だと、
流血沙汰になりそうだ。」
「心配だな…。俺も行こうか?」
「ああ、頼む。澪が入れば心強い。」
「分かった。」
若の誘いに頷く。
『ごうこん』…か。東城も行かないようだし、
若を傷つけたら銀時が東城に血祭りにされる。
それだけは避けなければ。
若とどう立ち回るかを考えながら、
『ごうこん』の準備を始めた。
『ごうこん』当日。
俺は真選組の仕事を休み、
若と共に集合場所へと向かう。
若の服装は柳生家の甲冑にして、
白馬を用意した。
俺は動きやすい忍者服と黒い馬で
若の後ろを追う。
馬と甲冑と俺で若を守ろうという戦法だ。
「甲冑を着ていたら
少し遅くなってしまったな」
「若、少し急いだ方がいいよ。
集合時間ギリギリだ。」
「分かった、ハッ!!」
若が馬を蹴ると、白馬は人鳴きして走り出した
「『ごうこん』…受けて立つ!ハッ!」
俺も馬を蹴り、共に走り出した。