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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第5章 キャバクラ編(原作沿い)






真選組の仕事も慣れ、
だいぶ皆とも打ち解けてきた頃の事。




「副長ー。手が空きましたー。
書類手伝いましょうか?」

ガラガラと副長室の障子を開ける。
書類に埋もれた黒髪が見える。


「いいのか?」

土方副長がこちらを見る。
その目は少しクマが出来ている。
この書類の山に埋もれ、
副長は寝不足のようだ。



「いいですよー。局長が外出から
帰ってくるまでですが。」


「……あの人また勝手に……はぁ。」



俺の依頼は天人の事を調べる極秘任務。
天人関係で問題が起きた場合は
早急に調べなければならないが、
それ以外は天人の情報収集が基本だ。
それに加えて同僚の退の仕事を手伝っている。


…とはいえ、とりあえず最近は平和そのもの。
どっかの一番隊長が色んなものを壊したり
どっかの局長が仕事放り投げて
好きな女の元へ駆け込んでいたり
する以外は、平和だ。


つまり、全て副長に仕事が回ってくるわけで。



「さて、どれやればいいですか?
こんなにあるとどれからやればいいか…」

山になっている書類をチラチラと捲る。
どれもこれも重要書類ばかりだ。

「…あぁ。やっと片付いたと思ったら
またこんなに溜まりやがった。」


「ふふ。鬼の副長も書類には適わず、ですね。
…ん?」

書類の中に図案を見つける。

…これは、何かの警備の図案だな。

何かの建物を、真選組が囲んでいる。
まるで籠城しているような徹底ぶりだ。



というか、この場所。どこかで見た事が……

「これってキャバクラ街ですか?」

副長に聞くと、副長は煙草をふかせた。



「あぁ。夜にとっつぁんが上様連れて
キャバクラに行きたいんだってよ。」


「はぁー、大変ですねぇ…。」

俺は潜入捜査以外は8:00〜17:00の勤務だから
夜に行くキャバクラ警備は
知らされてなかったってことか。



「はぁ。これのせいで
また寝不足なんだよ…クソッ。」

「ははは、取り敢えず、
書類出来るだけ手伝いますから、
今日は早く寝て下さいね。」

「……あぁ。そうする。」

そう言いながらも書類から目を離さない。

どうせ今夜も徹夜なのだろう。


こういうのを見ると、
真選組の事を、幕府の犬という小太郎を
引っぱたいてやりたくなるものだ。




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