第21章 鬼兵隊編
(澪視点)
『澪…ただいま。
さぁ、続きをしようか。』
目が覚めると、俺は暗闇の中にいた。
声がした方に目を向けると、
神威がいつもの笑みで立っている。
「…………ッ、やめ、ろ……。」
『いいじゃん、少しくらい。
今更、でしょ?』
神威はゆっくり近づいてきて、
俺の肌に触れる。
俺は逃げようと必死に這いつくばるが
神威はそう簡単に逃がしてくれない。
「………ちが、う……!触る、なっ!」
誰かに助けて欲しくて、
大声をあげたいのにうまく声が出せない。
体もうまく動かない。
手も、足も、力が抜けてしまって………
神威が俺の肌に触れる。
知ってる人なのに、ぞわりぞわりと
触られたところに鳥肌が立った。
『澪、俺、キミのこと………。』
「いやだ、いやだいやだいやだああああ!」