第20章 春雨編 (注:R18 本番なし)
俺は必死に抵抗するが、
看守は俺のズボンを遠慮なくとっぱらった。
「なんだよ、髪長いから
女に見えなくもないだろ。
穴はあるんだから、俺にも味見させろって。
隊長にもやられてんだろ?」
……やられてねぇよバカ看守!!!!
俺は取れかけにしておいた
手錠を外し、必死に抵抗をする。
「……やめ、やめろ!やめてくれ!!」
「はは、暴れると長い髪が
いい感じに乱れていいじゃないか。」
長い髪長い髪って、
コイツ髪フェチか!?髪フェチだろ!!
「……ほら、下着も脱げ。」
黒のトランクスに手をかけられる。
ダメだ、それだけは!!
「………や、やめろおおお!!」
俺は看守を突き飛ばし、
看守の腰にあったナイフを手に取る。
「そんなに髪が好きならくれてやるよ!!
クソがぁああああ!!」
俺は自分の髪をひっつかみ、
ナイフで思い切り千切るように切ると、
黒い髪束を、看守に投げつけた。
「………何してるの?」
その時、ガチャリ、とドアが開く。
…………この声、もしかして、
「隊長!!?コイツ手錠がーーー」
そこまで言いかけた看守の首が飛ぶ。
隣を通った神威が遠慮なくハネたらしい。
血飛沫が舞い、血の雨が降った。
「…………よく分かんないんだけど。
説明してよ、澪。」
神威が闇に染まった目で俺を見ていた。