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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第18章 柳生九兵衛生誕祭編(原作沿い)




おまけ





あれから20日たった、5月10日。


輿矩様の部屋から
若が恥ずかしそうに出てきた。

俺はそれを見送ってから
輿矩様の部屋に入る。



「………失礼致します。」



「おお、澪か。」


輿矩様の手には小包がある。
若に貰ったらしい。


「………君は仕事の出来る人間だ。
ちゃんと頼んだ事を完璧にこなしてくれる。」



輿矩様は小包を愛おしそうに撫でる。
そうとう気に入ったらしい。



「いえ……、俺が何も言わなくても、
若は輿矩様の誕生日を忘れる訳がないと
思っておりました。」


「…………フッ、君は九兵衛を
立てるのが上手いな。」


「……俺は若の下に立つ身ですから。」




輿矩様に頼まれていたのは
自分の誕生日を若に祝って欲しいとの
事だった。


輿矩様は金絡みの人間には
祝ってもらうことはあっても、
思春期の若には少し恥ずかしかったようで
ここ数年は何も渡していなかった。

それをなんとか変えてくれというのが
今回の頼みだった。



「では、依頼完了という事で。
………失礼します。」


「………ああ。また何かあったら頼むぞ。」




輿矩様の部屋を出る。
ふう、いい事した後は気持ちがいいなぁ。

よし、今日は奮発して、
ハーゲンダッツ買おう。

あ、2つ買って若と食べるのもアリだな!


俺の足取りは軽かった。















「さぁーて、プレゼントは何かな………。」



「……………おお?白髪染め?
………と手紙か。」



「………『父上、澪に愛人を
運ばせる仕事など僕は許さんぞ。』?」



「……澪、
一体九兵衛に何を教えたんだ…。」

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