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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第18章 柳生九兵衛生誕祭編(原作沿い)







「………最近はやってないけどね。
柳生家が幕府に見捨てられた時は
よくやってたよ。」



澪さんが手持ちの金を数える。
………まだまだ姉上には勝てなさそうだ。



「そうなのか?僕は全然知らなかったぞ。」


コマを動かし終わった若が
澪さんを見る。
あ、九兵衛さんは知らなかったのか。



「……まぁ、若はまだ子どもだったし。
でも、そろそろ知っといた方がいいかもね。
輿矩様がどうやって、
柳生家をここまで追い上げさせたか。」


澪さんは一回休みのため
次の順番に回される。あーあ、勿体ない。





「………確かに、幕府からの援助がないのに
ここまで門下生がいる高貴な道場は
あまり見かけないな。」


桂さんがルーレットを回しながら呟いた。


「…………そりゃ、当時スゲー頑張ったもん。
ヤバい書類運んだり金運んだり愛人運んだり。
……でもそれがあるから、今がある。」



澪さんは皆がコマを進めるのを
ぼんやりと眺めていた。
てか、愛人運んだりってどういうことなんだ…





「………そうだったのか。
生活がほとんど変わらなかったから、
気付かなかったぞ。」


「………逆だよ、若。
生活が変わらなかったって事は、
援助を貰っていた分輿矩様が稼いで
コネ作ってたってこと。」



「………そうか。父上は、凄いんだな。」



「うん。全ては若に
お金を残してあげるため。
輿矩様は心配症だから。
だから、ちょっとは輿矩様の事も、
考えてあげてね。若。」


「…………分かった。」




回るルーレットを見ながら
九兵衛さんは呟いた。




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