第14章 真選組厠編(原作沿い)
その後、局長を見た副長と隈無さんの
表情が変わり、厠革命を遂行することになった
「…あの、局長がどうかしたんですか?」
「……テメェには見えねェのか、タマ菌が。」
「たま……?見えません。」
「神崎さんは綺麗好きですから、
もはやそう言うたぐいの物は全て
視界から排除されているかもしれません。」
いや、綺麗好きじゃないんですけど…。
俺、東城に言われてウェッティで
手、拭いてるだけなんだけど……。
「……あ、じゃあ俺、仕事あるんでこれで…」
「…オイ。神崎。」
副長が逃げようとする俺の肩を掴み
無理矢理引き寄せられる。
「テメェには聞きてェ事がある……
ここで待ってろ。待ってなかったら斬る。」
「え、ちょっ…あれは隈無さんが勝手に…!」
俺の弁明も儚く散り、
副長は俺を無視して部屋を出る。
「神崎、逃げたら
あの写真、みんなにバラまくぜ。」
沖田隊長がポケットから
隊長の携帯を取り出す。
待受画面にはあの時撮った
俺の女装写真が写っている。
何コイツ待受にしてんの!?
なんで!?
「そりゃあこれがあれば
いつでもアンタを脅せるんでねィ。」
「…心読まないでくださいよ!!」
「で、どうすんでィ?」
「………ま、待たせていただきます…。」
俺が肩を落とす中、
沖田隊長はにやりと笑い
部屋を出て副長と隈無さんの
後を追った。
なんて言い訳すればいいんだと
考えながら副長の部屋で
呆然と立ち尽くすのだった。