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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第2章 柳生編(原作沿い)


「何言ってんでィ。あの構え方、
旦那そっくりでしたぜ。」



「…………。」


見抜かれていたらしい。

万事屋と真選組の接点なんて、
銀時が元攘夷志士ということくらいしか
ないのに。
万事屋が彼等の事を一方的に
知ってたとしても
真選組が万事屋なぞに
目を向けるとは思えないと踏んだんだけど…
俺の情報量不足だったみたい。




「あ、再就職するんでしたっけ?」


俺が黙っていると、勝手に沖田は話を続けた。


「真選組はいつでも隊士募集してやすぜ?
近藤さん、
アンタのこと気に入りそうだしねィ」

にやりと笑うその笑みは
サドスティックな黒いものが
渦巻いているように見える。
流石サド王子の名に恥じない顔だ。
俺は彼のそんな笑みを突き返すように
顔を背けた。
だって俺、マゾじゃないし。


「近藤勲は天人との結婚を控えてる。
いつまで真選組の局長をやっているかは
分からないと思うが?」

情報によれば、どうみてもゴリ…いや、
猩猩星のバブルス王女がお相手。
第三王女とはいえ、もし結婚したら、
近藤勲も星に永住する可能性もあるかもだし。


「あ…………。」



だんだん顔面蒼白になっていく
沖田を置いてまた歩き出す。
まぁ、奴等にも奴等の事情があるのだろう。




「おい、待て………澪。」

二三歩歩いたところでまた声を掛けられた。

今度は振り返らなくても分かる。



俺の、戦友の声だ。


「お前、今まで何してた。」


「…………銀時。」


銀時の質問は最もだった。

俺は、戦争が終わってから、
世間からは姿を消していたのだから。


「来週の火曜日、午後3時。」


「………?」

「全て話す。
指名手配犯も同伴で。話すのが1度で済む。」


そのままその場を去る。




「…ッおい!!」

銀時の声が虚しく空に響いた。








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