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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第12章 喧嘩編








沖田隊長のお察しの通り、
俺はこの人に事情を話すことなんてできない。




実は高杉にこの身を狙われている、
それを仲間の桂と銀時に守ってもらっていて
その二人と喧嘩してきた…なんて………………




真選組の一番隊沖田隊長に
言えるわけがない。





なのに…






俺はなんて狡いんだろう。




「うっぐすっ…………うぅっ」


「……………………神崎?」



泣いちゃダメだって、分かってる。
事情が言えないのに、泣くなんて
沖田隊長にとっては迷惑でしかないんだ。






分かってる……………のに………………



「……ふぇっ……ぐ…………ううっ」




涙が止まらない………………












「泣くなよ。
俺、上司だけどアンタより年下だぜ?」


気付いたら沖田隊長が起きていて、
俺を思い切り抱き締める。



「…………ッ、たい………ちょう…………。」



「…あーこんな大人にはなりたくないなぁー」


なんて、口では文句を垂れ流しながら
あやす様に頭を優しく撫でられる。



その手の優しさが銀時と重なる。




「ぎん………と…き、………………。」




俺は無意識にそう呟いていた。





沖田隊長には聞こえていないのか
俺の頭を撫で続ける。








やっぱり、銀時と絶交なんて無理だ。



俺は、銀時が居てほしい。




銀時と友達で…幼馴染でいたいんだ。







後で………謝らなきゃ。



勿論、小太郎にも。









だけど、今だけは沖田隊長に甘えていたい。





沖田隊長の隊服に擦り寄ると
隊長の隊服に俺の涙のしみが少しついた。






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