第18章 最期の時間
カチッ・・・
時計は、ゼロを指す・・・・・・ーーー
グラりと、世界が揺れた。
「うわ!」
「きゃっ!」
地震と気づくまで、さほど時間は掛からなかった。
結構、揺れが大きい。
及川たちは立っていられず、しゃがみ込む。
そこへーーー・・・
ガシャンッ!!
「きゃあ!」
置かれていた楽器が派手な音を立てて床に落ちる。
及川はミオを守るように抱き込める。
(安全な所へ行かなくちゃ・・・っ!)
及川は、激しく揺れる視界の中、辺りを見回す。
その時・・・!
ギギギー!バキッ!!
古くなっていたのか、
激しい揺れに耐えられず、
及川たちのいる頭上に照明が、
落ちてくる。
(やばい・・・)
大きな大きな照明・・・
きっと、もしかしたら・・・
これで・・・
俺は、終わる、のか・・・・・・?