イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第8章 消せない熱 続編 第二幕〈徳川家康〉
「ダメ……?」
「だって眠る前に、あんなに……」
「もう数刻前の話でしょ。それに、ダメって言われる程、欲しくなる。今すぐ、が……」
そう熱い眼差しで見つめられ、そのまま情事を始めようとした、その時――……
一瞬辺りが、一際明るくなった後。
ズドンと大きな音が鳴り響いた。
雷の落ちる音だ。
その音を聞いたが、みるみる青褪めていく。
そうして、その様子を目の当たりにした家康が、全てを悟った。
この雷が、嫌な予感の正体。
を未来へと連れ去ってしまう、ワームホールだ。
「……急いで着物を着て。俺の部屋に佐助って、あんたの友達が来てる」
「佐助くんが?……あっ!昨日って……」
「……あんたが前に、佐助が迎えに来るって言ってた日だよ。とりあえず、詳しい事は後で話すから」
「……分かった!」
が着物を素早く着付け、家康と部屋を出ようとした時、天井裏から声が聞こえてきた。
事態を察し、佐助が来てくれたのだ。
「待って、さん、家康さん」
「佐助くん!」
「お前、俺の部屋に居たんじゃ……」