イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第43章 魔王な部長の溺愛(現パロ・信長)
――どうしよう。
好きな人が出来てしまった。
某オフィスにて。
は自分のデスクにあるパソコン画面をぼんやりと眺めながら、小さく溜め息をついていた。
ガラス張りになっているオフィスの外を見れば、澄みきった青空が広がっているのに、の心は複雑だ。
何故なら、絶対に好きにならないと思っていた相手を、好きになってしまったから――……
「、仕事中に何をぼんやりしている」
「っ!?」
話し掛けてきたのは、上司である織田信長部長だ。
彼こそが、今現在の事を最も悩ませている張本人。
織田部長は仕事も出来るし、かなりのイケメンではあったが、完璧なる実力主義者で血も涙もない魔王だと周囲から恐れられている為、女性社員達も表立って騒ぐような事はせず、遠くから見ているだけという事が多い。
も最初は見ているだけだった。それどころかミスをした先輩達をバッサリと切り捨てる織田部長に近付きたくないとさえ思っていた。
けれど、今は……
「今やってる請求書、明日までだろう。そんなにのんびりやっていると間に合わんぞ」
「す、すみません、織田部長!気を引き締めますっ!」
慌てて謝りつつ、ビシッと敬礼のポーズを作る。
上司である織田信長は、そんなを見て、フィッと顔を逸らす。
「……そうしろ。ついでにコレをやる」
「え?」