イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第42章 何よりも美味しいもの・続(現パロ・政宗)
会社の屋上にあるハーブガーデン内のベンチ。そこでお弁当を広げながら、政宗が唐突に言い放った。
「、俺はお前の作った弁当が食いたい」
「は?政宗、どうしたの?それに政宗、ちゃんと自分のお弁当持ってきてるじゃない。わざわざ私の下手なお弁当食べなくて、も?!」
がそう言いながら卵焼きを箸で取り、自分の口元へと運ぼうとした瞬間―――
政宗の大きな手で、卵焼きを持つ方の手を掴まれた。
驚いて目を見開くと、政宗の整った凛々しい顔が近付いてくる。そしての作った卵焼きをぱくりと口に含んだ。もぐもぐと咀嚼し、やがて飲み込む音が聞こえると、政宗は満足そうに笑った。
「甘い」
「甘い卵焼き……好きだから」
「そうか。だし巻きは?」
「だし巻きも好きだけど……」
「なら良かった。今度はお前の番だ。ほら、口開けろ」
「?!ちょ、政宗?……んぐっ!」
今度は政宗が自分のお弁当から形の整った綺麗なだし巻き玉子を箸で取り、ソレをへやや強引に食べさせる。
(ちょっと待って!!なんで食べさせあっこしてるの?!)
がだし巻き玉子をもぐもぐすると、政宗は蕩けるような熱い瞳で嬉しそうに見つめてくるから、の顔は一気に耳まで真っ赤になった。