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イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18

第34章 ぼんやり雑記帳〈家康&三成〉



【ぼんやり雑記帳・2018/4/29】



「家康様!此度の戦、鮮やかな勝利おめでとうございます!」


そう言いながら満面の笑顔で走り寄って来たのは、豊臣秀吉の側近である石田三成だ。家康は嫌々オーラを全面に出しつつ、視線を逸らして三成に応える。


「……どうも」

「今宵の宴では、是非あの斬新な陣形と戦略について聞かせていただきたいです!」

「絶対嫌だ。三成なんかに話す位なら、鳥や蛙に話す方がマシ。」

「家康様は小さな動物にもお優しいのですね。その上、知識は教えて貰うばかりでなく、自ら模索し、答えを導きだしていくものだと教えて下さるとは……!家康様は本当に立派なお方でいらっしゃる!」

「……勝手に話を都合良く解釈しないでくれる?俺はただ、お前に話す事なんて何も無いって言いたいだけなんだけど?」

「それはつまり、私と家康様は何も語り合わずとも、心で伝わり合う仲だという事ですよね。そのように仰っていただけるなんて感激致しました!」

「…………俺はお前の頭の中に咲いてる、一面のお花畑に感激したよ。きっと花は全部桃色なんだろうね」


家康が不毛な会話に苛立ちを隠し切れず言い放つと、三成はキョトンと輝く瞳を丸くさせて、再び口を開いた。


「私の頭の中に、ですか?人の頭に花が咲くとは存じ上げませんでした!家康様は本当に博識でいらっしゃいますね!」

「今なら本気で見える気がするよ」

「ですが、その場合水やり等はどうしたら良いのでしょうか?……そうだ、様に伺ってみますね!」

「は?」


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