イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第16章 熱情 後編〈石田三成〉
「……様、愛しています!……私だけの、様……っ!」
「あっあっあっ……!!~~~~~っっ!!!」
甘い嬌声、甘い吐息、卑猥な水音。
それらが支配する部屋の中で、二人は互いを深く求め合いながら、意識を手放すまで快楽を貪り続けた―――……
……………………
…………
泥のように眠った二人は、気付いたら褥の上で抱き合い、布団に包まっていた。
僅かに聞こえてくる音は、朝ではなく正午を知らせる鐘の音。
その音で僅かに身動ぎし、三成が目を覚ます。
自分の胸の中で寝息をたてるを見て、少しだけ目元を朱に染めた。
そして、ポツリポツリと、切なげに言の葉を紡いでいく。
「もう二度と、隙は作らない。……私の全てで、貴女を守り抜きます。だから……ずっと、一緒に居て下さい」
……様が居ない夜を、私はもう越えられないから。
やがて目を覚ますに、あんな風に思考を乱さなくても、自分はずっと三成のものだと告げられる。
その言葉に満たされながらも、また三成は切ない気持ちに締め付けられた。
一度でも味わってしまえば、その身に深く刻まれる。