第23章 誠凛VS霧崎第一
リコ「話すことはいくつかあるけど、その前に……限界ね」
私は監督を手で制す
『交代だ、鉄平』
木吉「なっ!?もう少しなんだ、それに今抜けたら!」
ガタンと立ち上がった鉄平は私の方に来る
『おい、鉄平。お前去年と同じ事を繰り返すつもりか?それなら恨まれた方が随分とマシな様な気がするんだけど?』
監督は泣きそうな顔で、私と鉄平を見つめる
木吉「ぁ……」
黒子「僕も賛成です」
テツヤの声に鉄平は振り向く
木吉「黒子……」
黒子「僕には兄はいないですけど、守ると言われた時お兄さんみたいだと思ったし、嬉しかったです。だからこの先も守ってほしい。この試合これ以上無理してほしくないです」
鉄平は言葉に詰まり始めた