第21章 誠凛バスケ部誕生秘話
え?と驚く木吉をそのままに、質問を重ねる
伊月「あんた鉄心の木吉だろ?」
木吉「あ…いやぁ……その呼び方苦手だなぁ…」
苦笑しながら木吉は言うと今度は不機嫌そうに呟く
木吉「てか、学生に付ける呼び名じゃねーし…」
伊月「バスケがしたいなら強豪校から引く手あまただったはずだ。……なんでこんなとこにいる?」
伊月は目付きを鋭くさせ木吉を見る
木吉「別に理由なんて無いさ」
理由なんて無いと言う言葉に伊月は、え?と聞き返す
木吉「俺は爺ちゃんと婆ちゃんに育ててもらった。ただ二人とももう年だし、学校が近い方が何かと都合いいんだ。バスケは好きだけど結局部活だからな。楽しけりゃそれで良い」
そう言い笑う木吉を伊月は興味無さげに見つめる