第14章 決勝リーグ
切った所を近くの公園で洗う
『あのクソ親父…』
ヒリヒリと痛む頬に濡らしたハンカチを当てる
ふと時間を見ると第1Qが始まっている頃だ
『あー…なんて言い訳しよう』
さすがに転びました!じゃ納得してもらえそうもない
『行くのやめようかな…』
私はズルズルと地面に座る
『でも今日大輝達とやる日じゃん…』
行きたいような行きたくない様ななんとも言えない気持ちが湧き上がる
ここからなら会場は遠くない
『…行くか…』
痛い頬に濡れハンカチを当てて会場に向かう
『あのクソ親父の事も何とかしねーと…』
憂鬱な気持ちのまま会場の中へ入った