第35章 最終章
爆笑してると辰也が静かに笑った
氷室「やっと笑った」
『…え…』
氷室「何か考えたんだろ?」
ビックリして声が出ない
『あー…うん…ちょっと夢を見てさ…』
氷室「夢?」
言うな!私の口!
でも何故か止まらない
『うん、懐かしいって思う夢なのに…寂しくて…』
氷室「……そうなんだ…」
『まぁ夢だし!大丈夫!』
そう、ただの夢だ
なのにどうしてここまで辛くなる?
氷室「ふふ…」
小さく笑う辰也に私は驚いて見つめる
氷室「夢って"潜在意識"から来るものなんだよ?だからきっとにとって大切な夢だよ」
大切な夢と聞いてモヤモヤした霧が晴れていく