第35章 最終章
和也が寝てしまった
ゆっくりとその腕を外し横に寝かせる
『はは…こうやって立ってみると皆あどけない顔してる』
可愛らしい
飲み終えた缶をゴミ袋に静かに捨ててベランダに出て月を見つめる
『……はぁ…』
様々な言葉が脳裏に浮かぶ
好きの違いって何?
分からない…
何が違いに入るのか
『分からないなぁ…』
花宮「あ?何がだよ?」
『っ…!?まこっなん…!?』
急な声掛けに言葉が途切れた
花宮「別に…風に当たりたかっただけだ」
『そっか、でも真といると楽だわ』
ははっと小さく笑うとダンッと見える景色が変わった