第35章 最終章
いつもそうだ
そばに居てくれと言うと何も言わずに座る
素直といえば聞こえはいいけど、こいつの場合は天然だ
火神「なぁ…お前はアレから何やってたんだ?」
『ん?親父と縁切りする為に古墳奮闘してた』
近状報告の様にサラリと言う
『それからバスケしてた』
火神「ははっ!そこは変わらねーんだな」
『当たり前だろ?好きな物は好きだし』
落ち着く
ザワつく心が嘘のように
『大我は?』
火神「俺は…俺もバスケしてた」
『なんだ、私と変わらないじゃん』
火神「そうだな」
互いに笑い合う
その事がどれだけ幸せだったのか
今になって分かる