第32章 誠凛高校VS海常高校
「おい!あれ…」
「やっぱ強そう!一足早くファイナル進出を決めた。高校最強洛山高校」
「そして一年にしてそれを率いる"キセキの世代"、赤司 征十郎」
騒めく観客席を見た
『まさか来るとはなぁ…』
そうが小さく呟くとホイッスルの音が鳴り響いた
第4Q残り8分50秒
58対68
10点差で誠凛がリードしていた
土田「第4Qの流れはこっちだ!」
「おうおうスゲェな。あのダブルチームをぶち抜くかい!」
「そこからパスを出してフィニッシュ。単純だけど綺麗だわ」
「今のワンプレーだけでも分かるよ!強ぇ!誠凛!赤司どう思う?」
赤司「そうだねぇ…準決勝まで残って来たのも頷ける。とても出来て2年目のチームだとは思えない。海常もいいチームだが、やはり涼太抜きでは手に負えないだろう。先遣隊の報告では涼太は負傷交代。その前におよそ3分間例の新技を使用したと聞いている。両チームの戦力差を踏まえ、そして涼太の新技の使用限度が残り2分だとすれば…」