第29章 ウィンターカップ〜陽泉VS誠凛〜
それを言うと大我はハッとしたように見つめてきた
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外にはアレックスと氷室の姿が
アレックス「惜しかったな、タツヤ」
氷室「あぁ…けど今はスッキリしてるよ。すまない、アレックス…。俺はあの時…」
アレックスはフッと笑う
アレックス「気にするな。試合前に選手が気が立ってるなんて良くある事だろ?それより良いゲームだったよ。わざわざ日本まで見に来た甲斐があった!」
氷室「アレックス…」
氷室は小さくアレックスに笑いかけた
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『あの時の大我を否定するつもりはない。でも、兄弟であることと、ライバルであること。その両方であり続けることはそんなに難しいのか?』
大我は小さく考え込んでから、チャリッと手のリングを取った
火神「っ…」
『は?』
と思ったらそのまま手を掴まれて一緒に駆け出す
『ちょっ!?たっ大我…!』
火神「悪い!来てくれ!」
何で!?
そう思いながらもなにか決心した様な大我にしょうがないと思ってしまった