第29章 ウィンターカップ〜陽泉VS誠凛〜
『はぁ…まぁいつか分かるか…』
敦と話すのは楽しいけど疲れが凄い
と、もう一つ忘れてた
『敦』
紫原「んー?」
『新しいヘアゴム。あげる』
赤色のヘアゴム
紫原「良いの?」
『私は使わないし、それにあんなにボロボロまで使うとは思ってなかったからさ…』
軽い気持ちであげたヘアゴムを、私が学校を辞めた後でも使ってくれていた…それが凄く嬉しかった
『ありがとう』
紫原「べっ!別にちんの為じゃねーし!俺が捨てたくなかっただけだし!って…あ」
ハッとした様に敦は口を押さえた
『嬉しいよ。でもあれはそろそろ限界だから、新しいの使って?』
紫原「ちん本当にズリーし…もう行く」
敦はそう言いながらどこか嬉しそうに帰っていった