第29章 ウィンターカップ〜陽泉VS誠凛〜
もう私が泣きそうだ
試合に勝ってすぐに貶されるって…
浮ついた気持ちが一気に急低下だよ
『でもまぁ…ここまで来たら全部吐き出せ!』
私は敦から放たれるであろう言葉にギュッと目を瞑る
紫原「…友達の話覚えてる?」
いきなりの質問に私は目を開ける
『あぁ…覚えるよ?それがどうした?』
紫原「あれ…俺の事だし〜」
『へー、そうな…は!?』
危うく流しそうになったよ!
サラッと言うな!サラッと!
紫原「あれれ〜?あそこまで言ったら分かると思ってた〜」
『分かるか!てか友達は!?え?何?相談って自分の事だったわけ!?』
頭が上手く回らない