第5章 その伍〈秀吉ルート/艶有〉
「盛りのついた犬か、俺は。……まずい。このままじゃ、俺がを壊しちまう……」
畳には、2人の蜜で驚く程の染みが出来ている。
そして、自身のこの状態。
の両手首をずっと縛ってしまっていた帯紐をしゅるりと解くと、微かに跡がついている。
秀吉は困り顔になりながらも、寝息をたて、スヤスヤと眠りにつくを、愛おしげに見つめた。
「無理させ過ぎて、ごめんな。。でも……」
「愛してる。自分でも、抑えきれないくらい―――……」
秀吉はの額にそっと口付けを落とし、抱き上げて、敷いたばかりの褥へと運ぶ。
の隣で自分も横になって、そのまま睡魔に身を任せた。
続く(次ページあとがき)