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イケメン戦国 抗えない熱◆R18

第3章 その参〈織田信長/艶少〉




―――え?

信長の言葉に1番驚いたのは、他でもない、だった。

瞳を大きく見開き、秀吉をじっと見つめる。今自分をその腕に抱いているのは信長なのに、その存在を忘れてしまったかのように、秀吉だけをその瞳に映す。

の反応に、信長は眉根を寄せた。


「……人たらしめ。そういう事か」

「信長様?」

「興が冷めた。さっさとを連れていくがいい。だがな、秀吉。が俺のものである事は、今後も変わらない」


そう強く言われたが、先程まで動揺していた秀吉の瞳は、もう何も迷っていなかった。

を軽く抱き上げ、信長を真っ直ぐに見据える。
そして、隠していた気持ちを、全て言葉に変えた。


「信長様。は最初から、誰のものでもありません。の運命は、自身のものです」

「秀吉さん……」

「それを俺に教えてくれたのは、他でもない信長様です。……俺がまだ、全てに絶望して、自棄になっていた頃……俺に、身分ではなく、俺自身で切り開ける道があると、信長様は教えて下さった。」

「…………」


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