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イケメン戦国 抗えない熱◆R18

第2章 その弐〈豊臣秀吉/艶有〉




―――今宵もまた、信長との囲碁勝負で負けてしまった。

の躰に、不本意な熱が内側からじわじわと広がっていく。
けれど、それは信長との戯れだけが原因ではない。

には、分かっているからだ。
これから自分の部屋へ訪れてくるであろう男と、一体何をするのか――……


「」

「……っ!」


名を呼ばれて、はビクリと肩を揺らした。
躊躇いがちに襖へ近付いて、静かに、そっと開ける。


「ど、どうぞ……」

「ああ、ありがとうな」


男は微笑んで部屋の中へと足を踏み入れながら、の耳元で甘く囁く。


「……今夜は自分で弄ってないんだな」

「…っ!」


の顔が一気に真っ赤になった。
部屋にやって来た男の名は秀吉。
安土城の主である織田信長の、右腕とまで呼ばれる忠臣である。

そんな秀吉とは、人には言えない関係であった。


が襖を閉めると、後ろから秀吉に抱きすくめられる。


「ひ、秀吉さん…?」

「ん?」

「……っ!」

「確かめさせてもらうな。……大丈夫だったら、俺は何もせずに退散する。でも、大丈夫じゃなかったら……」

「んっ…!」

「………………っ」


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