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イケメン戦国 抗えない熱◆R18

第1章 その壱〈豊臣秀吉/艶有〉




「秀吉さん」

「ん?」

「ごめんなさい。秀吉さんの声、聴こえてて……」

「!」

「私、別に信長様の事は、何とも――……」


言いかけて、そっとの唇に、秀吉の人差し指が当てられた。

秀吉は少し嬉しそうな、でも困ったような、そんな顔をして切なげに言った。


「が信長様を何とも想ってなくても、あの方は、欲しいモノは必ず手に入れる。……お前の事も」

「そんな事……っ!でも、私は……」

「だから、お前があの方に弄られて、その躰に不本意な熱が灯るなら――……」

「……っ」

「俺が慰めてやる。さっきみたいに……お前をどろどろに蕩けさせてやる」

「そんな……何、言って……」

「乱れるお前は、信じられないくらい、可愛かった。だから、頼む。この役は、俺にやらせてくれ……」

「っ……!」


秀吉が、愛おしそうに、の手の甲に口付けを落とした。

は、こんな事間違ってると思いつつ、あまりに真剣な秀吉の瞳に、願いに、頷いてしまった。



もう引き返せない………


この日から、2人の秘密の関係が始まった。




「宜しく、お願い……します……」

「おう。任せとけ!……嬉しいよ、……」





続く(次ページあとがき)
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