第4章 婆鎌
"キュッキュッ…キュッキュッ……"
思ったより埃が酷くてタオルが直ぐに駄目になってしまいそうだから
2人が寝れるくらいのスペースだけ拭き始めた。
(凄い汚れ……)
"キュッキュッ…キュッキュッ…"
「ふぅ…やっとザラザラしなくなって…………」
"ドンッ!!"
「(´⊙口⊙`)!!?」
空き家のどこからか大きな音がした。
(え…えっ( ;´Д`)なになになに!!?今の音!!?)
「きっ…気のせいだよね……気のせい……( ;´Д`)ゝふぅ…」
"ドンッ!"
「きゃぁあああああっ!!!」
私は…私は見てしまった……
玄関近くの床から一瞬鋭い刃物の切っ先が床から飛び出した所を。
「クロウさん!助けてッ!クロウさん!クロウさん!戻ってきて!!」
"ドンッ!"
「ヒィイイイイイイ!!!((((;゚Д゚)))))))」
少しずつ…少しずつ…
私の方に近づいてきている。
(お願い……クロウさん……戻ってきて(´;人;`))
"ドンッドンッドンッドンッドンッドンッ!!!"
「キャアアアアアアアアアアッ!!!!」