第4章 婆鎌
"ギシッ…ギシッ……"
「外観はもう少し広そうに見えたけど、中身はワンフロアーで狭いんだね。」
「そうですね…」
"シャッーッ"
ワンフロアーに唯一の窓に近づきクロウさんがカーテンを開け、
月明かりで部屋中がクリアになった。
「……(´⊙ω⊙`)おぉ…」
部屋には何も物がなく、
埃が溜まった床が一面に広がっているだけ…
(寝る前に掃除しないといけないな…)
「汚たないな…山降りてホテルに泊まった方が良いね´д`)」
「大丈夫です!!わたしタオル持ってるので…
軽く拭き掃除くらいはできます…
クロウさん…ここら辺に川とか井戸とかってあります?」
「…川ならあるよ…
着いておいで。」
「はい!」
クロウさんに川へ案内されタオルを濡らしていると…
"オォオオオーーーーン…ゥオオオオオオンッ…"
微かにだけど、
遠くから犬の遠吠え…狼の遠吠えのような声が聞こえてきた。
「 ( ;´Д`)こわっ…」
「……ごめん、。少し出掛けてくる。」
「え?( ;´Д`)出掛けてくる??」
「直ぐに戻るから大丈夫大丈夫…
さっ、空き家に戻った戻った。」
「……はぃ……分かりました……
でもクロウさん……寂しいので直ぐに戻ってきて下さいね(;´д`)」
「はぃよ。」