第4章 婆鎌
「少し、山の中だから俺がアンタを抱っこして連れて行ってあげる。」
「え…抱っこですか??
わたし…重いですけど大丈夫ですか?」
「大丈夫大丈夫。
まぁ…胸もあるから軽そうとは言えないけど、
重くは無さそうだから平気だよ。」
(なんだろ…心にグサッと…(´;Д;`) )
「宜しくお願いします……」
"ヒョイ"
(おぉ(´⊙ω⊙`))
私を軽々抱き上げるクロウさん。
「それじゃ…行くよ、しっかり俺にしがみ付いてて。」
「は、はい。」
クロウさんの背中に腕を回した瞬間…
「 (´⊙ω⊙`)うわっ!」
空高く飛び上がったと思ったら、
転々と立つ住宅の屋根の上を凄いスピードで飛び移り山へ向かいはじめた。
(う"っ!!!苦しッ…なんか上手く空気が吸えない!!!(;´д`))
「ゴホッ…ゲホッ……!!」
「ん?どうした?」
そんな苦しんでいる私に気付いてくれたのか
クロウさんが私に話しかけてきた。←でも足は止めないクロウさん
「空気…ゴホッ…空気が上手く吸えません………ッ」
「空気??
あー、それなら顔を俺の胸に寄せてごらん。
その角度なら大丈夫だと思うけど」
的確に指示を出すクロウさん。
「…はい…やってみます……ゲホッ…」
言われた通り…クロウさんの胸に顔を近づける。
(あっ…本当だ…楽……)
「……////」
(呼吸…楽になったけど………
この体勢…少し恥ずかしいな……///)