第33章 人間サークル
"バタンッ"←襖を閉める音
「雫ちゃん…?」
雫
「ちゃん…なんで妖界に来たの……?
不老不死の為だよね……?」
「へ?不老不死…?」
雫
「…そうよ…今日集まった人間は全て不老不死に憧れて妖界へきたのよ。
だって、それ以外に此処にくる必要ってある(笑)?
いい??
妖怪の男と契りを交わして縁を持てば…ちゃんはずっと、
その美貌を維持できるの。朽ちることない…美しい姿のままね…」
不気味な笑みを浮かべ、顔に影を落としながら話す雫ちゃんの目の瞳孔は…開いている…そして、なんとも言えない匂いが漂ってきた。
(これはいつか嗅いだ死臭…に近い感じ……
……し…死んでる…よね((((;゚Д゚)))))))ヒィッ!!)
雫
「ちゃん……あのカッコイイ妖怪の男たち……
その辺の妖怪より妖力がありそうだったじゃない……?
あの妖力なら……フフフッ…
ねぇ…ちゃん…もしね……もし…いらなかったら私に……ちょうだい!!」
"ガシッ"
私の二の腕を強く掴んできた雫ちゃん。
「 ((((;゚Д゚)))))))え!? 」
(もしかして…これが目的で私に……近付いてきた!!?)