第20章 夜の山の管理人〜日記1〜
俺は2人になんとか追いつき、
貧乏神が潜む手前で2人に声をかける事に成功した。
姉
「!!」
妹
「!!」
2人は凄く驚いた様子で目を見開き俺をマジマジと見る。
「その奥に進むのはあまりオススメしないんだけど。」
姉
「……あなた……誰?あなたもこの防空壕に避難してきたの?
でも…あなた…ここら辺で見ない子……疎開してきた子?」
一応、ギリギリで足止めは出来て一安心
「……そんな感じ……」
姉
「そうなんだね…実は私達も……
母さんと父さんと離れて親戚の家を頼りにきたの……」
「そっか。」
姉
「私の名前は鈴…、それと…妹の綾……あなたは?」
「…名前…」
(クロウは駄目だな。それなら…)
鈴
「?」
「九郎。」
鈴
「九郎くんね!……九郎って少し珍しい名前ね!
もしかして9番目に産まれたから?」←昔は大家族当たり前
「あー、うん。よく分かったね、実はそうなんだ。」
鈴
「やっぱりね!」
綾
「お姉ちゃん、すっごーい!!」
鈴
「えへへっ、そうかな?」