第15章 俯く横顔を見つめる
そしていよいよ、
クジを持ったひょっとこさんが私の目の前にやってきた。
"ジャラジャラ…ジャラジャラ…"
筒を揺らしながら私に引けと差し出す。
「…えと……」
ひょっとこ
「はいよ!はいよ!可愛い姉ちゃん引いてごらん〜♪」
"ジャラジャラ…ジャラジャラ…"
彼
「…おぃ、お前。よく考えてから引けよ?
王様ゲーム知ってるようだからアレだけど………」
ひょっとこ
「うるさいうるさい〜狼男はだまっとけ〜〜♪カスッ!!」
彼
「カス!?」
「(´⊙ω⊙`)カス!?」
彼をカスと言ったひょっとこさんが、
私にグイ更に筒を近づけてきた。
(怖いな…このひょっとこさんも…この筒も…少し怖い……)