第14章 山天狗
"バフッ"
?
「美人さんがこんな端で…なぜ感傷に浸ってるんだい?」
誰かが突然話しかけてきたと思ったら、
私を背後から抱きしめてきた。
「((((#;゚Д゚#)))))))」
抱き締めるから、
嫌でも誰かとの距離が近くなり…
髪の毛まで視界に入ってきた。
?
「名前は?」
チラッと見えた誰かの髪の毛は…赤…
「……です……」
?
「お前の名前…しっかり覚えたぞ。
次はお前の顔をよく見せろ、しっかり覚えてやる。」
「!!」
男は外側を向いている私の顔を、
自分の方に向かせようと力任せで向かせようとする。
「 (ヽ #;°Д`))) …ちょ…と……あっ……」
誰かをハッキリ確認できた。
赤毛の長髪…
黒い着物……
黒い瞳が凄くセクシーで一目見て、七服屋で聞いた山天狗と察する