第10章 赤の刻印
トメ
「少し……痛みます……大丈夫…ですか…………?」
「……」
私は頷いた。
なんとなく痛みは怖くない。
ついさっきまで感じていた"死の恐怖"に比べたらなんてことない…そんな感じだから。
トメ
「……ヒッヒフゥ〜ンッ!!スッスハァ〜〜〜ッ!!!
…これより下界の者に入界する許可を刻印します!!」
"パァアアアア"
トメさんが急にハキハキ話し出すと、
トメさんの身体が光に包まれはじめた。
「(´⊙ω⊙`)ぉぉ……」
トメ
「我が手に封印されし刻印よ!
このわがままボディのスペアリブに刻印を刻めッ!!!(`・口・´)」
(え?わがままボディ!??)
"ピカッ!"
すると……
"ガサガサッ……ガサガサッ………"
「…ん?」
〈よいっしょ!よいっしょ!よいっしょ!どっこらしょっとぉ!!
「!!」
身体の半分が腐った猫が、
見た目でも分かるほど…凄く熱そうな刻印を咥えてトメさんの足元まで持ってきた。
"ジュゥウウウ"
刻印を置いた場所に生えていた草が燃える音が辺りに響く
「(´⊙口⊙`)!!」
トメ
「さん…この……棒を……咥えて………」
「えっ…あっ!!あ"っ!!あ"っ!!!」
無理やり口に枝を咥えさせられた。
トメ
「…いきますよ……」