第9章 赤鳥居の番人
「はい、これ。」
「?」
クロウさんが私に、また黒いコートを渡してくれた。
※クロウは夜の山で出逢った格好をしています。※
「そんな肌を露わにしたまま妖界へ行ったら、
直ぐに犯されてしまうからね。」
「犯され!??」
クロウさんの発言を聞いた瞬間、
赤鳥居が歪む。
陽炎
「おっ!おい!!クロウ!!( ;´Д`)ノ」
「いや、ちゃんと言っておかないと…
にとって良くないから。」
クロウさんは、
赤眼で私を優しく見つめてくる。
(この目…あの山で助けてくれた時にも見せてくれた目だ……)
「ほら、着て。」
「…はい」
クロウさんが私の肩にコートをかけた。
「さあ、鳥居の前に行ってみて…最後の試練が待ってるから」
「 (´⊙ω⊙`)!!」
クロウさんが私の手をぎゅっと握り、
直ぐに放して私の背中を軽く押した。
(最後の試練?)