第46章 おかしい前の席
ブラッド先生
「さて……君達は妖怪としてこの世に誕生して100年と少し…
純な妖怪はこの時期から成長が穏やかになり見た目の成長は止まったよう見え、
半端な妖怪と言われる…つまり人間の恐怖から産まれた妖怪、人間との交配によって産まれた妖怪は確実に老化が始まる時期ですね?
このような変化を、なんと言うか分かる人はいるかな?」
数名の生徒が手をあげる。
(老化現象じゃないのかなぁ?)
ブラッド先生
「はい、そこの……口が2つある子〜」
?
「はい!人生の分かれ道現象と言います!」
ブラッド先生
「正解!」
(人生の分かれ道現象?)
ブラッド先生
「妖界では、この分かれ道現象で優越がつけられ、
心を病み非行に走る妖怪の数は空に散りばめられた星の数より多い…
この現状は、とても悲しい事ですね。
今日は、人生の分かれ道現象についてクラスで話し合いをしましょう。
…それにともなって今から席を移動してもらいます。
黒板に向かって右側が純妖怪、左側が半端妖怪と人間…に分かれたら、
右と左が向き合う形で机の向きを変えて座ってください。
30秒以内でね。」
生徒達
「はーい」
(わたしは…左側ね。)
クロウさん、本当の教師のように振舞っているけど、
…ずっと私を気にしてチラチラ見てくる( ;´Д`)
(落ち着かないなぁ…)