第35章 新しい関係への第一歩・・・・・・
陽斗side
優季と雅人の結婚式の日
るぅはいつもよりも可愛くて
いつもよりもお洒落をしていて
いつもより綺麗だった
こんな格好他の男に見せたくないんだが・・・・・
俺は誰にもわからないようにため息をついた
教会での結婚式が終わり披露宴が始まった
俺は新郎側の友人席に大学時代の友人らと座っていた
もちろんそこには同期の佐野もいる
「なーなー陽斗!あの新婦親族席にすげー可愛い子2人いるぞ!あれ誰だ??」
早速こいつの視線に見つかったようだ
「優季の親族だろう。」
「あのピンクのドレス着た黒髪の女の子可愛いじゃん。早川さんいるから後で声かけにいっちゃおう♪」
「やめとけ。雅人に怒られるぞ。」
「そのときはその時だw」
俺の忠告を無視していこうとする佐野を
なんとか引き止めつつ俺は彼女のほうを見た
そう、佐野が言ってるピンクのドレス着た黒髪の女の子は
るぅの事だからだ
そこで司会の方のアナウンスが入り
『しばらくご歓談くださいませ』
そこで俺たち友人全員で雅人たちの所に向かった
口々におめでとうを伝え、飲み物を注ぐ
そこで佐野が優季に
「なーなー優季。あの親族席に座ってるピンクのドレス着た黒髪の女の子誰??」
「ピンクのドレスの黒髪??あぁ、あたしの妹よw可愛いでしょ♪」
「マジで!!?紹介してよw」
「え?無理w」
「即答かよw」
「だってあたしの世界一可愛い妹なのよw相手はあたしが吟味するのよw」
「俺じゃあだめなの?」
「佐野君は・・・・・チャラいからあの子拒否反応でるw」
「ひで~~~~!w」
俺を一瞬見た優季が真面目なトーンで言った
「なんて言ってるけど、あの子にはもう好きな相手がいるのよ。あたしはその相手と上手くいって欲しいって思ってるから、悪いけど佐野君の応援は出来ない。」
それを聞いた俺の心臓が騒いだ
そうか優季は知っているのか
彼女の
るぅの好きな相手を
俺は身を引くしかないのか・・・・?
そんな事を思いながらるぅに視線を向けたが
彼女は綾ちゃんや早川さんと楽しそうに会話していたのだった
時折見せる笑顔がとても可愛かった