第31章 ・・・それは祭の後に
?????side
「すべて完了致しました。」
「そう。東雲(しののめ)ご苦労でした。もう下がっていいわ。」
「はい、畏まりました。」
「明智穂奈美・・・・・あの人もお馬鹿な事をしたわね・・・・・。やるならもっと徹底的にやるべきなのに・・・。」
?????side
「大奥様、ご指示通りにさせて頂きました。」
「そう。東雲ご苦労様。悪いわね二重スパイみたいなことをさせてしまって。」
「いえ。大奥様のご命令とあれば。」
「あの子の居場所はわかったの?」
「はい、まだ本人か確認は出来ておりませんが、間違いないと思います。早急に確認させていただきます。」
「えぇ、お願い。あの子は・・・あの子にだけは何もさせたくないの。
もう同じ悲しみを味わうのは嫌なの。」
「心得ております。大奥様のお望み通りになるようにさせていただきます。では失礼致します。」
「あの子をあなたと同じ辛い目に合わせたくない。二度と繰り返してはいけないのよ。何があっても守らなければ私は貴女に合わせる顔がないわ。」
お馬鹿なあの子はまた同じ過ちを繰り返してしまう
私がなんとしても止めなければ
あの子は自分の欲望の為には手段は選ばない
それは本当にどんな危険な事でも
ただ面白がるお祭りのように
騒いで、楽しんで見て笑うだけ
そのあとどうなるかわかっていないんですもの
さぁ好きなだけ行動しなさい
そして自分で自分の首を絞めるといいわ
私がすべて潰してあげるから
それであの子の忘れ形見が守れるなら
私はどんな事も惜しまない