第4章 愛のカタチ
気付くと眠ってしまっていたようで、赤葦くんはヘッドレストを背もたれにしてこちらを見ていた。
「ごめん! 私寝ちゃってた……」
「疲れてたんですよ、もう少し休んでもいいですよ?」
赤葦くんの頬の赤らみは先程よりは落ち着いて見えた。
「いやいや、病人を差し置いて寝てらんないよ!」
「俺も休んだらけっこう良くなったんで、明日にはまた登校できます」
「ほんとに?」
ベットの端に腰掛け赤葦くんのおでこに手を当てる。
「うーん、さっきよりは下がってそうだけど……」
「ミカさん……」
「んっ? ……っ!!???」
名前を呼ばれ赤葦くんを見ると、どんどん顔が近付いてきた。
触れ合う唇。