第3章 恋愛ごっこ【R18】
「あ、もしもし黒尾さん、今大丈夫ですよね?」
『ちょっ、ツッキー大丈夫ですよねって俺の予定ガン無視!?』
「今新歓やってるんですよね?」
『えっ!? なに!? お前いつから透視能力付けたわけ?』
『どした黒尾? 女か!?』
『うっせ、木兎、ツッキーがエスパーで電話してきただけだよ』
『なに!? ツッキーがエスパー!?』
電話の先で、黒尾さんと木兎さんが訳の分からない会話を始めたので勝手に電話を切り、今度はミカさんに電話を掛けた。
『もしもし、蛍くん? ちょっと待って? 今静かなとこに……』
「このまま隣の目つきの悪い人に変わって貰えます?」
電話越しに黒尾さんたちのやり取りが聞こえる。
『でも、なんか電話してるみたいだよ?』
「大丈夫、渡せばわかるので」
『ちょっと待ってね』