第3章 恋愛ごっこ【R18】
出しっぱなしのシャワーの湯気と、息つく暇も与えてくれない月島くんのキスで、私の意識は朦朧としていた。
やっと離れたと思えば、今度は耳朶や首筋、鎖骨に胸元とキスの雨を降らせる。
「ちょっ、月島くん……痕、付いちゃう……」
「付けてるんです」
月島くんが触れる度に、うっすらと赤い花が私の身体に広がる。
服を着れば見えないような微妙な場所。
キスマークを付けるなんて、どうしちゃったんだろう。
「どうしたの? 何かあったの?」
キスの雨を降らす月島くんに訊ねても、何も答えてくれない。
「ねっ、月島くん?」
動き回る頭を抑えて、無理矢理こちらを向かせれば彼の瞳が潤んでいるように見えた。
あぁ、私の頭はどうかしちゃっているようだ。