第8章 年下の悩み【R18】
ミカの部屋で待つ。
もうすぐ10時になろうと言うのに、ミカは一向に帰ってこない。
なんの気は無しに付けたテレビの中では、浮気現場に鉢合わせたカップルの修羅場特集がやっていた。
遠距離恋愛で久しぶりに彼氏に会いに行ったら知らない女が出てきただとか、夫が単身赴任中に別の男を連れ込んでいたとかそんなしょうもないもの。
浮気すんなら付き合うなよ
そう思いながら見ていれば、玄関の方でガチャガチャと鍵を開ける音がした。
「遅せぇよ……」
そう愚痴りながらも、緩んでしまう口元。
明日も朝から練習があるからここに来る予定はなかった。
つまりサプライズってやつ。
俺が玄関に着くのとほぼ同時に扉も開く。
「遅かったじゃ……ん……」