第6章 ハジメテ
「「いただきます」」
翌朝、久しぶりに二人分の朝食を作り、座卓に向かい合って朝食をとった。
「うまっ!!」
「まずいって言われたらどうしようかと思った……遠慮せずいっぱい食べてねー」
「うっす……」
そう言って、彼はお変わりを3回した。
正しくは、3回しかできなかった。
2合しか炊いていなかったお米は、あっという間に彼の胃の中へと消えていった。
それでも物足りなそうにしていたので、冷凍庫に入っていたピザとたこ焼きをレンジでチンして出してあげるとそれもあっという間にたいらげてしまった。
若者の胃袋恐るべし……。