第7章 ※出会いと別れ
待ち望んでいた感覚に息を漏らす。ゆっくりとだが徐々にキツく熱い廉のナカに一松の雄が沈められていく。
「…まって、ホントに…ヤバいからっ」
とは言っているものの、本心では止めて欲しくないもっと欲しいという気持ちが渦巻く。
甘く蕩けるような香りが更に一松の思考を鈍らせる。
『……ん…はぁ…』
そしてとうとう一松の制止が届かぬまま廉の奥深くに沈められる。
目の前には妖艶に微笑む愛しい人の子。一松はその瞳に吸い込まれるように手を廉の頬に添える。
そしてどちらともなくキスを交わした。舌を絡ませ、噛みつくようなキスを繰り返す。どちらのかも分からない唾液が廉の口の端から零れる。
息も儘ならない程繰り返していると、ふと廉のナカがキュッと締まる。
「……っ…」
もう…十分我慢…した、よな
一松は廉を後ろの布団に押し倒すと、既に着崩れた着物を脱ぎ捨てた。
窓の外から零れる月明かりは、廉の肌の白さをよりいっそう際立てた。
その白い肌に唇を寄せ、紅い花を幾つも咲かせる。
『いたっ…』
一松の肩口から廉のか細い声が聞こえてきた。そして首に腕を回され、一松もそれに答えるように廉の背に手を回す。
激しく抱き潰したい…
そんな欲求に駆られるが、それでは廉を傷付けてしまう。そうギリギリの理性で考えた一松は、ゆっくり動いた。
『…っく、はぁ』
首に回された腕が更に強く巻き付く。
一松の昂りも廉のナカで強く締め付けられ、小さく息を漏らした。
「廉…」
と名を呼べば、首に巻かれる腕が弱まり廉の潤んだ瞳と目が合う。
一松は吸い寄せられるように優しく唇を合わせる。
するとナカの締め付きが少し弱まり、一松はまたゆっくりと動いた。全て抜けそうになった処で、今度は自分の雄を挿し入れていく。
それを繰り返していくと、廉が苦しそうな息遣いから官能的な声が混じるようになってきた。
腰をくねらせ物足りなさを誘うように…
ドキンと心臓が跳ね上がった。
手を廉の身体に沿って滑らせ、腰辺りで手を止める。