第3章 Together when... ラビ切裏
「はっ…ラ…ビ…あっ!」
「、締め付け過ぎさ…」
の部屋のベッドのスプリングが軋む上で、ラビとは互いを求めて絡み合っていた。
「……!」
「ああっ!…ラビ、もう…」
限界が近いのか、はラビを涙目で見上げた。
「ほいさっ、…しっかり掴まれよっ」
「ああっ…あっあぅ…んあああっ!」
絶頂を迎えたのか、は一層強く鳴き、脱力した。
ラビも、膣中から自身を抜き去りの腹にそれを放った。
ラビは、の隣に倒れ込むようにしてから、彼女の小さな身体を抱き込んだ。
「やっぱりの身体は気持ち良いさ~」
「身体だけ~?」
怒ったように頬を膨らませる。
「ち、違うさっ、抱き心地さっ」
「ふ~ん…」
「ちゃんとも愛してるって…」
の耳元でそう囁くと唇にキスを落とした。
幸せだな、とは思う。
自分を愛してくれる人がいて、愛する人がいて…
愛を確かめ合う事が出来て…
ドクン…
「っ!」
「、どうしたさ?腰痛めたか?」
急におかしくなったにラビは声を掛ける。
だが、は聞く術もなく、今度はがたがたと震え出した。
「あ…あああっ!」
は頭を抱えて呻きだした。
「痛いっ、頭があぁっ!!!」 「!落ち着け!!!」
「ラビ!助け…ラビ!!」
の瞳には何も写っておらず、痛みが彼女の身体を蝕んでいた。
「ああああああああっ!!」
は一層泣き叫び、そして糸が切れたように脱力し、意識を失った。
「…?」
今度は夢の中で何かに襲われているらしく、苦悩の表情を浮かべている。
と、
「なんだ?これ…」
の額に現れた十字架の連なり。
それこそ、二人の運命を歪ませる予兆のようであった。