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ハイキュー!! 夏休みバトン!

第7章 未知との…遭遇?


あんなににこやかに笑顔で送り出すヤツじゃないよね?!

っていうかさ!

オレの肝試し、もう肝は試されて結果出てるよね?!

・・・なのに、それでも真っ暗な校舎に入らなきゃいけない事実。

唯一、勇気付けられるのは、オレの手をしっかりと握っている池田さんの手。

仕掛けポイントを通過して驚く度に、ギュッと握られて、スタートの時は緩く繋いでいた手も・・・

今はしっかりと離れないように、繋がれていた。

「ねぇ、もしかして寒い?手が、冷たくない?」

蒸し暑い中を歩いているのに、手の冷たさを疑問に思って池田さんの顔を覗いた。

『そう、かな?私はいつもこんな感じだから。でも、山口君の手は思った通り暖かいね』

思った通り?

オレ、お子様体温だとか思われてたのかな?

『あと少しで、終わっちゃうね・・・』

「え?あぁ、そうだね!」

オレは凄い怖かったけど、池田さんと2人っきりだったから、それは・・・それで良し、的な?

だって、いつもはこんな風に手を繋いだりとか出来ないからね!

『私、もっともっと山口君と一緒にいたいな・・・』

「えっ?!・・・ほ、ホントに?」

思わず足を止め、池田さんを見た。

『本当。ずっと、一緒にいられたらいいのにって、思ってる・・・ダメかな?』

・・・マジで?

ダ、ダメなわけ・・・ない、けど。

池田さんて、こんな積極的だった?!

今だって、繋いだ手を解いて腕を絡ませて来るし。

オレ、こんな池田さん見た事ないよ?

・・・も、もしかして。

池田さん、オレの事・・・す、好き?とか?

だとしたら、えっと、なんだっけ。

こ、こういう場合は・・・その・・・。

男のオレがしっかりしないと!だよね!!

肺が弾けるくらいの勢いで思いっきり深呼吸をした。

「あのさ!!こ、この肝試しが終わったら聞いて欲しい話があるんだ!」

・・・言った!!

『これが・・・終わったら?今じゃ、ダメなの?』

池田さんの言葉に、オレは大きく頷いた。

「全部、終わってから聞いて欲しい」

『・・・そっか』

あれ?

なんで悲しそうな顔をするの?

オレ変なこと言った?

「と、とにかくさ、とりあえずはここを出てから話すから。だから、行こう!」
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