第3章 やっと迎えた3年の夏は輝いて…
「ねー、金田一~....」
呼ばれたので金田一が国見の方を向くと、何処から出したのか、国見が水鉄砲で金田一の顔面を攻撃した
「なん(( 水 」
「マジ、ワロタ(笑)」
国見、お前は天才か
すると、金田一が"何すんだよー!"と言って顔を拭いていた
国見も"ごめん、ごめん"と言って笑っていた
2人共可愛い....
...天使...?天使がいるの...?
そう思って微笑ましく見ていると、国見が"あっ、及川さん起きた"と言った
私も、及川の方に目をやると、頭を押さえながら"イテテー"と言っているアイツが居た
「本当だ」
すると、金田一が"そらさん行ってあげたらどうですか?"と言ったので仕方なく、"分かった..."と溜め息混じりに呟いて、及川のところに向かった
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「お前、先輩への気遣いハンパないよな」
国見がビックリしたように眠そうな目を少し開いて言った
「良いだろ...そらさん早く誰かとくっつけば良いのに...」
金田一がそらが歩いて行くのを眺めながら言う
「お前がそういうこと言うとは.....でも、まーそらさんも、あの4人全員から思われてるなんて気づいて無いだろうな」
国見が付け加える
「そらさん、鈍感だもんな」
金田一が呟く
「うん....」
国見が静かに返事をする
そう言う2人も思ってたり、思ってなかったり....
自分が去ったあと、2人がこんな話をしていたなんてそらが知る訳もなかった